お知らせ

楽しみ方は手に取ってくださった方々のアイデア次第。
そんな「ありそうでなかった!」というアイテムを届けたい、と、水縞では商品開発を続けてきました。

その想いで生まれた商品には、ひとつひとつに、誕生のきっかけとなったアイデアと、様々な使い方のアイデアが存在します。
手前勝手ではございますが、それぞれの商品にまつわるSTORYをお伝えすることで、より商品を楽しんでいただけるのではと、本ページを立ち上げました。

商品STORY担当のスタッフIが、定期的に公開していきます。ご覧いただければうれしく思います。

水縞のロングセラーアイテム「ハンコ 万年カレンダー」

11個のパーツを並び替えることで、どんな月のカレンダーでも作ることができます。

オリジナルのカレンダーや手帳づくりはもちろん、いつも使っているノートの片隅にポンッと押せばスケジュール管理に、カードにポンッと押せばパーティの招待状や誕生日のお祝いに、と使い方・楽しみ方のアイデアが広がるアイテムです。

きっかけは、タイのハンコとの出会い

「水縞では、カレンダーを作る機会が毎年続いている時期がありました。
カレンダーの月の縦に並ぶ日付は、同じ4つの数字が常にセット。そのため、前年のデータをもとに、4つの数字をセットで動かして作成していました。
無意識にやっていたのですが、ある時にふと『永遠にセットなんだな』と意識したのです。ただ、その時は頭によぎっただけで終わりました」
と、当時を思い出して語るのは、水縞のデザイナーを務める植木明日子。

その後、仕事でタイに訪れた時に、その“気づき”がアイデアに結びつく出会いがあります。

「タイのハンコ街を散策していた時に、ある商品に目がとまりました。凸凹のひだが並んだベースに、数字やアルファベットなどが型どられたパーツをはめ込み、自分でカスタマイズしてハンコを作ることができるものでした。『こんなの見たことがない!』と驚いたのを覚えています」

その商品を見て、グラフィックのカレンダーを制作していた時によぎった“気づき”がよみがえります。
4つの数字のセットをパーツにし、それを凸凹のベースにはめ込むハンコができれば、どんな月でも作ることができるようになるのでは?
万年カレンダーのアイデアが生まれた瞬間でした。

日本には無いオリジナルのハンコを作る!

一筋縄ではいかなかった商品開発

「あのハンコ屋さんの形で私たちもやってみたい!」意気込んで日本に帰国したものの、理想の形になるまでには試行錯誤の繰り返しでした。

データを日本で作り、タイで商品にするというやり方で開始したものの、言葉の壁や工場との距離などでコミュニケーションがうまく取れず、サンプル作りは難航。
このままでは商品化に至らない…作っている現場に自分たちがすぐに行くことができ、コミュニケーションが密にとれる日本での制作しよう、と方向転換を余儀なくされます。

すべてタイ製の初期サンプル

しかし、そもそも日本では見たことがない商品のため、制作できるところを探すにも、その方法が分かりません。

「関連しそうなワードを片っ端から検索し、画像を見て、この商品なら私たちのアイデアに流用できるのでは、と見つけたのが、今の万年カレンダーを生産してくれている企業さまでした。
タイで作ったサンプルを見ていただき、『自分たちの技術で仕組み的には可能そうだ』と返答をいただいた時には、本当にほっとしましたね」

そうしてついに、軸はタイで、ゴム部分は日本で制作するという形で、商品化が実現します。

「実は、都内で予定していたイベントで、この万年カレンダーを目玉商品としてお披露目する予定でした。しかし、生産が間に合わず、イベントでは展示のみ、になってしまったんです。DMも万年カレンダーで送っていたのですが…。
ただ、展示だけでも興味を持ってくださったお客さまがたくさんいらっしゃって、とてもうれしかったのを覚えています」

現在は軸もゴムも日本製の3代目(右端)。使ううちにでてくる味わいを楽しんでほしいため、タイ製のころと同じく、軸は真鍮にこだわっている

水縞のアイテムすべてに共通するもの

万年カレンダーの完成品をみた瞬間、「水縞の代表作ができた」と感じたという植木。

「水縞の商品は、手に取った方々のアイデア次第で使い方・楽しみ方が広がる“余白”を大切にしています。

万年カレンダーは“今”だけでなく、未来でも過去でもどんな月のカレンダーを作ることができる。
いつも使っているノートの一部として、プロジェクト進捗の整理をすることもできる。
カレンダーや案内状をオシャレに作ることもできれば、無造作にノートに押してメモの延長のように使うこともできる。

誕生してから十数年になりますが、いまだに私たちの思いもよらない使い方をしていらっしゃいます。そんな方にお会いできることが、次の商品を生み出すエネルギーになっていますね」

大切な誰かに想いを伝えたり、自分を振り返ったり、思考を整理したり、様々なシーンで万年カレンダーが隣にいられればと願っています。

【使い方・楽しみ方】あなたはどのように使いますか?

卓上カレンダー

お気に入りの紙に押せば毎日を彩るカレンダーの出来上がり。

手帳

普段のノートがオリジナル手帳に早変わり!

お祝いカード

相手の記念日にマークをつけてお祝いの気持ちを表したり、招待したい日付を伝えるために使ったり、といろんなシーンで想いを届けたい時に使えます。

ノート

思考や作業の整理に使ってみるのはいかがでしょう。ハンコを押すことで一区切りでき、新たなアイデアが浮かぶかも!?

【レポート】お世話になっている工場に見学にいきました!

運命的に見つけ出した日本でも希少な技術を持つ工場を、水縞スタッフで訪問させていただきました。

2009年に初めてご連絡を差し上げたときから、本当にいつも親身になってご相談にのってくださいます。
確かな経験と技術を基に私たちのリクエストに真摯に向き合ってくださるので、どんな内容でも「まずはご相談してみよう!」とすぐにおうかがいしています。
何度か工場におじゃまさせていただいているのですが、今回は万年カレンダーを作っている機械を改めて見学させていただきました。

▽ゴム印を作っている機械。歴史を感じます。

▽片面は台座にはめ込む用の凹凸、もう片面が曜日と数字になっていて、挟み込んで両面一気にプレスして作っています。

▽高熱で溶かしたゴムを型でプレスし、印面ができあがります。

▽凸凹と曜日・数字が浮き出た印面。

▽上の印面の板を裁断し、万年カレンダーのパーツが出来上がります。

▽たくさんのゴム印とパーツが収納されている引き出し。

▽型のストックも大量にありました。