楽しみ方は手に取ってくださった方々のアイデア次第。
そんな「ありそうでなかった!」というアイテムを届けたい、と、水縞では商品開発を続けてきました。
その想いで生まれた商品には、ひとつひとつに、誕生のきっかけとなったアイデアと、様々な使い方のアイデアが存在します。
手前勝手ではございますが、それぞれの商品にまつわるSTORYをお伝えすることで、より商品を楽しんでいただけるのではと、本ページを立ち上げました。
商品STORY担当のスタッフIが、定期的に公開していきます。ご覧いただければうれしく思います。
重ねることで模様が浮き上がる
その絶妙な”薄さ”へのこだわり
水縞を象徴する水玉と縞々模様。その模様をシンプルにデザインしたメモパッドが今回のSTORYの主人公です。
とてもシンプルなデザインのメモパッドですが、水縞の思いやこだわりが詰まっています。
水縞メモパッドグレーの原型ができたのは2010年ごろ。
水縞の商品開発は、「これを作ろう!」とアイテムベースで始まることもあれば、「この素材の魅力を伝えたい!」と素材ありきで始まることもしばしば。
実は、このメモパッドも”純白紙”という紙に魅了されて生まれたアイテムです。
水縞メンバーが惹かれる純白紙の特徴は2つあります。
一つは、裏が透けるほどの薄さ。
主な用途は包装紙ですが、和菓子の下に引かれた白い紙や、日めくりカレンダーに使われている紙も純白紙です。
そして、もう一つは表面がツルツル、裏面はザラザラと、表裏での違いが面白い質感。
水縞スタッフは日頃から、通常の用途である包装紙や日めくりカレンダーでは、ほとんど意識されることのないその質感を、際立たせてみてもいいのでは、と考えていました。
この特徴を今まで以上に楽しめる形にしてみたい。そこから、メモパッドという、純白紙では珍しいアイテムにしてみることに。

メモパッドとしての基本機能は、文字が書きやすく、書かれた文字がしっかり見える点。
水縞のものづくりでは、デザインの面白さはもちろん、文房具としての機能も優れていることにこだわります。
そのため、水縞メモパッドは、水縞の象徴である水玉縞々の模様をシンプルに描き、実はその水玉縞々がメモを書くガイドになるようにデザイン。
さらに、メモパッドとして束になっているときは、ガイドとなる模様がはっきり見え、めくって一枚だけにしたときは、メモの文字がはっきり見えるデザインに仕上げました。
この一枚と、重なっての模様の見え方の絶妙なバランスを生み出すために、試行錯誤の日々。
自分たちで刷ってみては製本の会社さんに送って、サンプルを作ってもらうことを繰り返します。
とても細かい作業になるため、ご協力いただいた製本会社さんの理解があってこそ、この絶妙な重ねても一枚でも楽しめる”模様の薄さ”を実現することができました。
そしてもう一つの純白紙の特徴、つるつるとザラザラの表裏の質感の違いは、メモパッドにすることで、日常的に手に触れて楽しんでもらえることを狙いました。
第一弾として制作した時に採用した色はベージュに近いイエロー。水縞スタッフみんなが好きな色で、大人の女性に使いやすい色です。
こうして発表したメモパッドは、お取り扱いいただいている店舗のみなさまからも、「面白いアイテムですね!」とおっしゃっていただけ、その嬉しい反響から、ピンクと水色のバリエーションも作りました。
そして、2018年最新作のメモパッド グレーは、恵文社さまとのイベントがきっかけで誕生。
さらに機能性を高め、模様の境目にミシン目を作って半分にできるようにすることで、使い方の幅が広がるように進化しました。

純白紙のツルツル面のみに水玉縞々の模様を印刷しているので、ザラザラ面との模様の見え方にも違いが。
それを楽しんでいただきたいと、あえて一枚目の隅を折った状態でお手元に届けています。

メモパッドとしてはもちろん、ちいさなものを包むラッピングとしてもおしゃれ。
ミシン目で切り離して、水玉だけ、縞々だけでも。

模様の色味はよくよくみると、ただのグレーではなく黄色みがかっているんです。黒ペンはもちろんですが、ネイビーとも相性抜群なので、ぜひメモのペンの色も楽しんでみてくださいね。